レイ君へ

ママはパパのことを大変嫌っていて、レイ君にはパパのことについて悪く言っていると思う。
パパはずっと、レイ君に会いたいと思っているし、たくさん話をしたい、保育園でどんな遊びをしたか、友達とどんな話をしたか、知りたいことはいっぱいある。
もう自転車にも乗れるようになったのかな?

ママはレイ君のことを何もパパには教えてくれない。裁判所に訴えてせめてレイ君と話ができるようにしてもらいたいと思っているけど、きっと無理だろう。

パパのお父さん、つまりレイ君のお爺ちゃんはもうすぐ死んで天国に行ってしまいます。でも、ママはまともにレイ君をお爺ちゃんには会わせてくれません。お爺ちゃんはレイ君と会って楽しく話せる日がくるのをレイ君の写真を眺めながら待っています。でもその日はきっと来ないでしょう。

きっとパパが死ぬ時もママはレイ君に会わせてくれないでしょう。
そのころには、レイ君自身がパパになんか会いたくないと言っているかもしれませんね。

でも、たとえレイ君がパパを嫌っていたとしても、パパはレイ君のことが大好きです。
お爺ちゃんもずっとレイ君のことが大好きでした。天国に行ってもレイ君のことを大事に見守ってくれるでしょう。


ママはパパから大事なレイ君を盗みました。パパはママのことをもう好きではありません。
でも、2つのことだけはママに感謝しています。
レイ君を産んでくれたことと、レイ君を育てていることです。

パパはレイ君が育っていくのを近くで見たかったです。一緒に過ごしてレイ君の成長に関わりたかったです。

いつかレイ君が望むなら、パパはいつでも歓迎します。

それまでさようなら。
幸せになってください。