片親疎外の見分け方

あなたの子どもは正当な理由なく引き離されたのか?

 専門家の間では、親を拒絶する子どもたちをどう呼ぶか、見解の一致をみていません。しかし、この問題に苦しんでいる子どもたちの特徴については、合意しています。もし、子どもが以下の兆候を示しているならば、病的な片親疎外かどうかについて、査定してもらうことを検討してください。

□ 以前はよい関係であった親に対して、正当な理由のない拒否的態度(怒り、嫌悪感、恐怖心、不信感、不安など)を持続的に示す。多くの場合、こうした態度は、標的にされた親や周囲の人にはっきりと示される。

□ 敵意、軽蔑、無礼な態度で親をあしらうことについて、目に見える罪悪感が欠如している。お金や贈り物を受け取っても感謝せず、親から搾り取る。

□ 嫌悪感や恐怖心の説明が、不合理かる不適切に馬鹿げた内容で、拒絶された親の言動と釣り合っていない(あるいは、虐待のでっちあげである)。

□ 親を一面的にとらえる。つまり、子どもは別居親をもっぱら否定的な言葉で言い表し、別居親についての肯定的な感情、思考、記憶を、否定あるいは矮小化する。それに対して同居親をほとんど完璧なよい存在として言い表す。

□ 両親が争うとき、子どもは批判的思考を働かせたり、別の見方を考慮することなく、反射的に偏愛している同居親を支持する。

□ 大人の言葉を受け売りする。つまり、子供の表現が、片親疎外を引き起こそうとしている同居親の表現を模倣している。それは明らかに、子どもの普通の語彙や理解を超えている。あるいは、子どもが裁判所の審判、報告書、陳述書など、大人の問題を心配する。

□ 拒絶している別居親の目の前で、偏愛している同居親を優先する。たとえば、電話で長々と会話をし続けるなど。

□ 自立宣言。つまり、子どもは、自分が別居親を拒絶しているのは自分自身の判断であって、同居親の影響ではないと言い張る。

□ 親とのつながりを連想させるものに対する嫌悪感。子どもは親戚、友人、ペットなど、以前はよい関係があったとしても、別居親とのつながりを連想させるものを遠ざけ拒絶する。

離婚毒―片親疎外という児童虐待

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