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日本的な離婚後の父子引き離しの風景ってこれだなと思った

俺はまだ本気出してないだけ(4) (IKKI COMIX)

宮田は主人公の友人で、離婚して親権は元妻にあって息子と面会交流している状態。息子とわずかな時間しか会えない中で息子がパンが好きだと言ったことから、息子を喜ばせるために脱サラしてパン屋を始める。
パン屋の経営がようやく軌道に乗ってきたところで元妻から切り出された場面がこれ。

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元妻が再婚するから、宮田は息子のことを忘れてくれ、養育費もいらない、と言われる。

元妻のセリフにある「父親が2人いるって自然じゃないと思うの。」というのが、今の日本の価値観そのもの。作品としてよく出来てると思うけど、読んでて辛かった。この価値観こそが日本で親子引き離しを蔓延させてる原因だと思う。


以下、ネタばれあり。
原作マンガでは宮田はこのまま息子と引き離され、再会できないまま終わっている。息子と再会する希望的な未来を描いた漫画を主人公が書きあげ、それが出版社で評価されるというストーリーになっている。

映画化された作品ではこの部分は変えられていて、父親がパン屋をやると聞いた息子が父親を放っておけないと母子ともに宮田の下に戻ってくる。

映画版の方がつらい結末ではないが、現実味は薄くなっている。